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真野蟻乃典(MANO Arinoske)|「ありのす」管理人・主宰

あれから

6年です。あの日わたしは大学の図書室で図書整理のアルバイトをしていました。書架と書架の間で蔵書登録・点検などをしていたその時に揺れはやってきました。はじめは少し揺れてるなあというぐらいの感覚でしたが、あまりに長い揺れにわたしは瞬間、恐怖を覚えました。身の危険を感じたのです。作業中のノートパソコンを抱えて、作業台にしていた机の下にもぐった次の瞬間、強い衝撃とともに上から大量の本が降ってきました。間一髪でした。あの本に埋もれていたと思うと、厚い本の当たり所が悪かったと思うと、言葉になりません。

そんなあの日からもう6年が経ちました。日々の中で振り返ることも少なくなってきたのが正直なところです。あの日の恐怖も忘れかけているのかなと思うこともあります。あれからいろんな思いを持ってこの日に立ち会ってきて、わたしがやり直すのはこの日からなのだろうなと今日は思います。その意味も呪縛もいつか解けると信じて。

ありのすけ